残業を終えて帰宅しても、家事や掃除が山積み。

「今日はもうクタクタですね」

そんな日は、地球や社会のことまで気を配るなんてとても無理。

私も、ずっとそう思っていました。

エシカルな暮らしって、なんだか“ちゃんとした人”のもののように感じていたんです。

意識が高くて、時間にも心にも余裕のある人だけができること。

どこかでそう決めつけていたのかもしれません。

私自身、仕事と介護の両立が本当にきついと感じていた時期もあります。

ですが、ふとした気づきがありました。

疲れていても、忙しくても、

“わたしなりのやり方”で、心地よくエシカルな選択はできるということ。

無理をしないからこそ続けられる。

この記事では、そんな日々の中で私が見つけた、無理しないエシカル習慣をご紹介していきます。

気づけばエシカルがプレッシャーになっていた

「環境のためにプラスチックを減らさなきゃ」

「フェアトレードの商品を選ばなきゃ」

「ゴミはゼロに近づけないと…」

「〜しなきゃ」と思えば思うほど、エシカルな暮らしが“義務”のように感じられて、気持ちがだんだん重たくなっていきました。

しかも介護でゴミは大量に出るので無理に近いです。

結果的に、続かなくなったり、挫折してしまったりすることも何度もありました。

SNSでは、完璧なエシカルライフを送っているように見える人たちがたくさんいます。

おしゃれで美しい写真とともに、丁寧で充実した暮らしぶりが並んでたり、

正直、見ていて「本当かな…?」と疑ってしまうこともありました(笑)

そんな投稿を見たあと、自分に目を向けると

「私はまだまだ甘い」

「またマイバッグ忘れた」

介護の疲れもあってか自己嫌悪に沈む日もありました。

もともとは「環境のため」「人のため」と思って始めたことなのに、いつの間にか、それが“自分を責める材料”になっていたんです。

それなら始めからやるなってお話。

気づけば「エシカル」という言葉自体が、私にとってプレッシャーになっていたことに、気づきました。

かすみ

エシカルって他人と比べるものじゃない。感じることから始めることで、自分にとっての心地よさが見えてくる。


“ホッとできること”を基準に習慣を見直した

エシカルに少し疲れてしまった僕が、立ち止まって考えたこと。

「自分が心から“ホッとできること”って何だろう?」

という問いでした。

漫画やアニメ、映画鑑賞なのか。

答えはとてもシンプル。

たとえば朝。

早朝に親の介護がひと段落したあと、ドリップでコーヒーを淹れる時間。

その時間が、とにかく幸せなんです。

やっと一息つけれると。

慌ただしい日々の中で、コーヒーの香りや湯気を感じながら、五感が静かに整っていくような感覚。

それだけで「今日の自分に少しやさしくなれるな」と思えるんです。

夜も介護が落ち着いてからシャワーを浴びて、ゆるくブログ記事を書く時間が、僕にとっての安心できるひととき。

まさに今この時間ですかね。

サステナブルな素材を使うよりも気持ちよく続けられることが、今の私には何より大切だと気づきました。

肩ひじ張ってがんばるよりも、

「気持ちいいからやる」

その小さな理由が、自然と習慣になっていきます。

私にとってのエシカルとの“ちょうどいい距離感”です。


わたしの無理しないエシカル習慣リスト

エシカルな暮らしは”完璧にやること”ではありません。

そう思えるようになってから、私は“できることから心地よく”を合言葉に、日々の選択を少しずつ見直していきました。

人のとは比べてはいけないということ。

何においてもそうかもしれません。もちろん競い合うことも大切ですが。

ここでは、そんな私の“無理しない”エシカル習慣をいくつかご紹介します。

買い物編
  • 安いからではなく”必要だから”買うように意識
  • 食材を余らせないために、まとめ買いをやめて少量ずつ購入
  • マイバッグやタンブラーを忘れても責めない。思い出せた日はOK

ゴミ・消費編
  • 「ゼロウェイスト」は目指さず“捨てる罪悪感を減らす”意識に切り替え
  • リユース容器があれば使う、無理せずリサイクルへ
  • 忙しい日はデリバリーや冷凍食品を使ってもOK

生活リズム編
  • 洗濯は晴れた日にまとめて
  • 「この服、まだ着られる」と思える服は最後まで大切に
  • ゆっくり休むことも、わたしに優しい大事なエシカル行動

がんばらなくても、できることはきっとある。

“ちゃんとやる”より“やめないこと”が私のルールになりました。

かすみ

大事なのは「ちゃんとできたか」ではなくて、
「どう過ごせたか」なんだと思っています。


“ホッとする”ことが、わたしのサステナブル

あるとき、ふと気づいたんです。

「頑張ってエシカルなことをしよう!」

と意気込んだ日は、なぜか続きません。

むしろ、

“気持ちがほぐれること”を優先した日ほど、自然とエシカルな行動につながっていたなと。

これはエシカルに限らず、何か目標を立てたときも同じでしたね。

たとえば、

「筋トレ毎日100回!」

と決めたとして初日は張り切って頑張れるけど(50回でギブアップ)、

二日目には少ししんどくなって、三日目にはYouTube見ながらゴロゴロ……なんてことも。

少し田舎に住んでいた頃のことを思い出します。

疲れている日は、あえて電気やクーラーをつけずに、ブランケットにくるまってぼんやり過ごしたり、
お気に入りの器でごはんを食べたり。

そんな“ホッとする時間”が、モノを丁寧に扱いたいという気持ちを自然と育ててくれた気がするんです。

「これが正しい選択かどうか」

じゃなくて、

これが私にとってあたたかい選択かどうか

そうやってものごとを選ぶようになってから、暮らしのリズムが、少しずつ整ってきました。

心に余裕があるとモノを最後まで使い切ったり、リユースできるものを自然と選ぶようになっていたり。

気づけば、そんな行動がサステナブルにつながっていたんです。

無理をして「地球にやさしく」するよりも、

「わたしにやさしく」

それが今の僕にとってのサステナブルのかたちです。

まとめ|小さな“ホッと”が、わたしらしいエシカルの入口

「エシカルって、ちゃんとしなきゃいけない」

私は、できない自分を責めたり、誰かと比べて落ち込んだりしていました。

でも今は少し違います。

忙しいときこそ、自分にやさしく。

そして、ほんの少しだけ、地球や誰かにもやさしく。

それが、私の”無理しないエシカル習慣”です。

完璧じゃなくてもいい。失敗してもいい。

気づいたときに、“ホッとできる選択”をひとつ、そっと置いてみる。

そんな小さな積み重ねが、いつの間にか僕らしいサステナブルな暮らしにつながっている気がします。

あなたにとっての“ホッとする選択”も、きっとどこかにあるはず。

その小さなやさしさから、あなたのエシカルな一歩が始まるかもしれません。

最後まで見ていただきありがとうございました。