「二拠点生活ってお金がかかりそう」
私も始める前はそう思っていました。
住まいが2つあり、移動コストもかかる。
そう考えると出費は増えそうに感じますよね。
特に横浜と酒田を行き来する私の暮らしでは、交通費の負担は現実的な課題でした。
ところが実際に暮らし始めてみると意外な発見もありました。
それはムダな出費が自然と減り心地よい節約ができるようになったことです。
この記事では、私の実体験を交えながら、我慢しないで実践できるデュアルライフの節約術や費用管理の工夫をご紹介します。
デュアルライフの費用内訳|意外と削れる固定費の正体
まずは二拠点生活でかかる”お金を見える化すること”から始めましょう。
主な出費は、家賃・交通費・光熱費・通信費・食費・日用品などです。
私が酒田で暮らしていた時の生活費をまとめました。
酒田での生活は月約10万円でした。
さらに年1回支払う年金や健康保険、市民税、自動車税も含まれると、実際はもっと出費はかさみます。
食費が特に安かったのは、近所の方から野菜をいただいたり、農家さんからおすそ分けしてもらうことが多かったからです。
魚、肉、調味料を少し買うだけで、毎日の食事には困りませんでした。
意外と削れる固定費と無駄な出費
「食費は一番削りやすいけれど、無理な節約はストレスになる」
と私は実感しています。
お腹が空いては頑張れませんよね。
だからこそ、外食を減らして自炊に切り替えるなど、無理なく続けられる工夫が大切です。
そして二拠点生活を始めてから気づいたのは、意外と削れる費用があることでした。
というか
削らないと生活できなかったので(笑)
具体的には
- 月額動画サブスクなど
アニメが好きで都市ではよく見ていますが、地方では自然の中で過ごす時間も多く、ほとんど見なくなりました。 - 都市での外食
都会にいると誘惑が多く外食が増えがちですが、地方で暮らしたことで「自分で作った方がいい」と感じるようになり、外食が大幅に減りました。
最初は契約を細かく見てみるのがおすすめ。
スマホの契約やサブスク、保険などの契約を一度見直すことで月々の出費を抑えることができました。
暮らしを二つに分けてみると、実は使っていなかった出費に気づきやすくなります。

暮らしを分けてみて初めて”これ別になくてもいいかも”って気づける出費、意外と多いですよ!
暮らしをミニマル化することで自然と出費も減る
二拠点生活では自然と必要最小限で回すという意識が高まります。
そして、この“ミニマルな考え方”こそが、無駄な出費を減らす一番の近道でした。
兼用できるアイテムを活用する
もし二つの拠点のうち一つが実家ではない場合、それぞれに同じモノを揃えるのは大変です。
そこで「一つで何役もこなせるアイテム」を活用しましょう。
- 布バッグ:エコバッグとしてだけでなく、買い出しや荷物移動にも活躍
- 調味料ボックス:よく使う調味料をまとめておけば、持ち運びも○
- 折りたたみテーブル:コンパクトに収納でき、食事・作業など多用途に使えます
「同じ用途のモノを2つ揃えない」
これだけで出費は驚くほど変わります。
折りたたみテーブルは便利ですが、持ち運びに少し面倒なのが難点。
エピソード
酒田に住んでいたころは冷蔵庫・電子レンジ・炊飯器・PC機器・ルンバ以外の電子機器はありませんでした。
あとは使わなくなったテーブルを大家に頼んで借りたりしていただけの生活です。
リビングラックとかも購入せず、段ボールを逆さにして利用していましたね(笑)
その結果、買い替えの頻度が減り、出費も自然に抑えられるように。
モノの数を減らすことは、お金だけでなくモノを選ぶ時間や管理する負担まで減らしてくれるのです。

モノを減らすって節約術でもあります。お金も時間も心の余裕も生まれてきますよ。
エシカルな視点で選ぶとコスパもよくなる
安さだけを基準にせず、長く使えるモノ・心地よいモノを選ぶことで、結果的に節約につながります。
私が実践していること
- 地元の直売所を活用する
旬の野菜は新鮮なうえに、スーパーより安く手に入ることが多いです。
地方での経験がきっかけで、都会でも直売所をのぞく習慣ができました。 - 繰り返し使えるアイテムを選ぶ
エコバッグや詰め替え式の洗剤ボトルなど、使い捨てをやめるだけで長期的に出費を抑えられます。特に洗剤ボトルは二つの拠点で同じものを使えば、余計なストックを持たずに済みます。 - 質の良いものを選ぶ
「安かろう悪かろう」ではなく、少し値が張っても長持ちするものを選ぶように。
買い直す回数が減るので、長い目で見れば断然お得です。

“心地よさ”を基準にモノを選ぶと、不思議とお金の流れも整っていきます。
費用管理は分ける・見える・ためないがポイント
暮らしが二つあっても、お金の流れを管理することは可能です。
少し面倒に感じるかもしれませんが、慣れてしまえば見えない不安がなくなります。
私の費用管理3つのポイント
- 分ける
拠点ごとに通帳や家計簿アプリを分けると、それぞれの場所でどれだけお金を使っているかが一目でわかります。支払い手段を使い分けるのも効果的。たとえば「週末は現金、地方では電子マネー」と決めるだけで、自然と使いすぎを防げます。 - 見える
私はGoogleスプレッドシートで家計簿をつけています。少し手間ですが、月ごとにまとめておくとお金の流れが可視化でき、確定申告の際にも役立ちます。 - ためない
記録はこまめにするのが一番のポイント。「あとでまとめてやろう」とすると億劫になりがちです。週ごとに小さく記録をつけるだけでも十分です。
ポイントは”分ける・見える・ためない”この3点。
最近ではレシートを読み込むタイプの家計簿アプリもあるため始めやすいですよ。
実用アイデア
交通費や現地での雑費は「予算封筒」で管理してみましょう。
某芸能人も似たようなこと言ってましたが、シンプルで分かりやすいのが特徴です。
もし予算をオーバーしそうになったら今週は自炊に切り替えようと柔軟に対応できます。
私も以前、特急いなほ号の車内で、自分で握ったおにぎりと近所からいただいた漬物を食べながら都内へ行ったことがあります。
お金をかけなくても、心は満たされる。
そんなささやかな工夫が、二拠点生活を楽しく続ける秘訣です。

お金の管理は手間を小分けにするのがポイント。ためない工夫が心の余裕にもつながりますよ。
まとめ|節約=我慢じゃなく“わたしにちょうどいい”を見つけること
デュアルライフは”お金がかかる”というイメージを覆し、暮らしを見直すきっかけを与えてくれました。
多少は掛かりますが(笑)
節約とは単に減らすことではありません。
自分にとって本当に必要なもの、心地よいものだけを選び直すことだと私は思います。
この視点を持つことで、自然とお金の流れが整い、心まで豊かになっていきます。

あなたの暮らしで“本当はなくてもいいかも”と思っている支出はありますか?それが、あなたの整えるヒントになるかもしれません。